リーダー業務について解説します
- そろそろリーダーをやるように言われている
- まだまだ分からないことが多く自信がない
現在、回復期病棟で勤務する現役看護師です
回復期リハビリテーション看護を専門にお伝えしています
病院によって違いはありますが1年目から3年目でリーダーをやるところが多いと思います
上司や先輩から「そろそろリーダーができるように準備をしておいてね」と言われると、何から準備をすればよいのか途方に暮れますよね
私も1年目の終わりの頃、リーダーをやるように言われて、不安しかありませんでした
新人から3年目位の方に向けて、これまでの経験や教育担当者の目線も交えて
「リーダー業務に必要なこと」というテーマでお伝えします
メンバー業務については【回復期リハ看護】メンバー業務(情報収集・アセスメント・報告)のコツを解説でお伝えしていますので興味のある方は見てみてください
内容
1.リーダー業務とは
2.リーダー業務に必要なこと
3.リーダー業務に必要な学習
記事の信頼性
20年目の現役看護師で回復期・急性期・慢性期での勤務経験があります
以下の診療科の経験を踏まえてお伝えします
回復期、脳外科、循環器内科、心臓血管外科、消化器内科・外科、内分泌代謝内科、救命救急センター、心療内科、血液内科
読者の方へのメッセージ
経験を積んだ今でも私は日勤リーダーの日は緊張します
3年目の頃は緊張と不安であまり眠れなかった記憶があります
最初からできる人はいません
少しずつ学んでいけば大丈夫ですので詳しく見ていきましょう
日勤リーダーができることが看護師のすべてではありません。リーダーができなくても患者さんに本当に優しくできる素敵な看護師の方にも多く出会ってきました。
リーダー業務とは
リーダー業務は施設によって違うと思いますが、おおよそ以下のことを行います(部署の管理基準を見るとリーダー業務の定義がわかります)
- 業務の割り振り
- 医師からの指示受け
- メンバーとの業務調整
- カンファレンスの開催
- 配薬など薬の管理
- 各部署との調整
この他にもリーダーには電話対応やクレーム対応もあります
またそれは看護師の仕事なの?って思うことも他の部署から依頼されたりします
いろんな人に気を使うことが多く、精神的に疲れます
リーダー業務に必要なこと
リーダー業務に必要なことを一言で言うと
「部署のことが一通りできる」です
部署のことが一通りできるとは…
- メンバー業務ができる
- 病棟で主要な疾患の知識がある
- 病棟で取り扱う薬の知識がある
- 病棟や病院内の基本的なルールがわかる
理由
1.メンバー業務ができる
メンバー業務はすべての基本です
メンバーとして動くことが出来なければ、メンバーの力量を考えた割り振りや、業務の進行状況を踏まえた調整ができません
まずはメンバーとして業務ができるようになることが大切です
2.病棟で主要な疾患の知識がある
リーダー業務の主要な業務に医師からの指示受けがあります
そのため医師に指示の確認や検査・治療の調整をすることが多く、疾患の知識が必要になります
また医師も人なので指示は完ぺきではありません
指示もれや間違いもあるので、疾患の知識がないと誤ったまま指示受けをしてしまいます
3.病棟で扱う薬の知識がある
指示受けのためにもう一つ必要な知識が薬です
処方の漏れの確認だけでなく、患者さんの状態と処方が適切であるかアセスメントしながら指示受けします(6Rの確認)
- 降圧薬の調整
- 血糖降下薬の調整
- 鎮痛剤の調整
- 点滴のIN量の調整
薬の指示受けのためには病棟で扱う薬について、作用・副作用・禁忌事項・用量用法の知識が必要となります
4.病棟や病院内の基本的なルールがわかる
リーダーにはいろんな雑用も回ってきます
雑用に時間を取られ過ぎると、リーダー業務が進まなくなります
そんな時に病棟や病院内の基本的なルールを知っておくことは大切です
すべてを知っている必要はなく、わからない時にどこに聞けばよいか知っていることが大切です
リーダー業務に必要な学習
リーダー業務に必要な学習は以下の3つです
1.解剖生理・病態生理
解剖生理と病態生理はすべての基礎です
- 脳血管障害と整形外科疾患の知識
- 薬の理解
- 看護的な判断
これらのベースとなる知識は解剖生理と病態生理です
【回復期リハ看護 勉強】おすすめの参考書5冊を現役看護師が解説では、回復期で必要な学習や解剖生理の参考書を紹介しているのでぜひ見てみてください
2.フィジカルアセスメント
フィジカルアセスメントを学ぶメリットは「患者さんの変化に気づくことができる」ことです
これは看護師として本当に大切な能力です
リーダーをやっていると、メンバーから患者さんの状態がいつもと違うと報告がきます
ここで「医師へ報告するか判断するのもリーダーの役割」です
リーダーの判断が患者さんを守ることにつながります
【回復期リハ看護】バイタルサイン・フィジカルアセスメントについて現役看護師が解説では回復期でのバイタルサイン・フィジカルアセスメントの注意点やおすすめの参考書を紹介しているので是非見てみてください
3.薬
日勤リーダーはすべての内服や点滴の指示受けをするので薬の知識は必須です
いっぺんに覚えるとなると大変なので、少しずつ勉強していくことをおすすめします
薬の知識があるとこんなことができるようになります…
- 飲んでいる薬をみれば患者さんの疾患や症状がわかる
- 処方をみれば医師の考えていることがわかる
- 患者さんが状態変化した時に中止すべき薬がわかる
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