【急性期看護 仕事内容・やりがい】循環器・糖尿病内科・消化器を現役看護師が解説

急性期への転職
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おとうさんナース

診療科ごとに仕事内容・やりがいを解説します

  • 急性期への転職・異動を考えている看護師の方
  • 急性期への就職を考えている看護学生の方

これまで急性期での勤務経験をもとに診療科ごとの仕事内容・やりがいをお伝えします

デメリットについても経験を踏まえて本音でお話しますので是非見てみてください

お伝えする診療科は以下の3つです

  1. 循環器
  2. 糖尿病内科
  3. 消化器

記事の信頼性

20年目の現役看護師で急性期・慢性期・回復期で働いてきました

診療科は以下を経験していますので、その経験を踏まえてお伝えします

脳外科、循環器内科、心臓血管外科、消化器内科・外科、内分泌代謝内科、回復期、救命救急センター、心療内科、血液内科

読者の方へのメッセージ

看護師は本当にやりがいのある仕事です

20年経った今でははっきり言えます

どこで働くにしても真剣に患者さんと向き合い、丁寧に看護をしていくことは変わりません

記事を通して、看護の魅力楽しさを、皆さんにお伝えできればと思っています

それでは詳しく見ていきましょう

循環器

循環器で働くメリット

「循環に強くなる」それ自体が大きなメリットです

循環のアセスメントができると看護師としての強みになります

「循環のアセスメントができる」ということは、呼吸や意識障害の観察、INOUTの管理も行う必要もあるので、全身管理を経験することができます

また食事指導や生活指導など、患者指導も多く経験することができます

治療は心臓カテーテル治療ペースメーカーなどデバイス治療があります

心臓血管外科が入っていれば外科的治療を経験することもできます

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全身管理といった超急性期だけでなく、患者指導まで幅広く経験できるのが循環器のメリットです

循環器で働くデメリット

循環器疾患は命に直結するため、急変も多く緊張感があります

不安定狭心症の患者さんが心筋梗塞を起こしたり、心不全の急性増悪で急きょ人工呼吸器を装着することもあります

心電図モニターでは普通にVT(心室頻拍)が出ていたり、VF(心室細動)が出現してICD(埋め込み型除細動器)が作動したりします

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急変が多いので、とくに夜勤の時は緊張していました

最後にやりがいについて見ていきましょう

循環器看護のやりがい

循環器では心筋梗塞などの急性冠症候群や心不全の悪化などで入退院を繰り返す患者さんが多いのが特徴です

心不全の急性増悪の場合、入院時は人工呼吸器を装着して本当に苦しそうにしていた患者さんが、利尿剤等で心負荷軽減し強心薬も使用することで症状は大きく改善します

そういった姿を見ていると「命を救う」大事な職場で働くことができていることを実感します

循環器看護に興味のある方はおすすめの参考書を紹介しているので是非見てみてください

【循環器看護 おすすめ3冊】参考書の選び方を教育担当者が解説

【心電図 おすすめ3冊】参考書の選び方を教育担当者が解説 2022年版

糖尿病内科

糖尿病内科で働くメリット

「糖尿病に強くなる」ことは看護師としての「財産」です

糖尿病は急性期、慢性期、回復期どこでも必要な知識です

糖尿病に強いと本当に強みになります

どの科でも医師と指示のやり取りで多くを占めるのが、糖尿病薬です

しかも糖尿病薬は種類が多く、覚えるのも大変です

糖尿病内科を経験していると、糖尿病の病態と合わせて薬のアセスメントができるようになります

もう一つの大きなメリットが患者指導に強くなることです

糖尿病教育入院の患者さんへの患者指導を限られた日数で行います

  • 食事療法
  • 運動療法
  • 薬物療法
  • 血糖自己測定・インスリン自己接種
  • インスリン管理
  • 低血糖・シックデイ
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一度は糖尿病内科を経験することをおすすめします

糖尿病内科で働くデメリット

正直メリットしか思い当たりませんでしたが、あえて挙げるとすると「医師の指示が細かい」ことです

ターゲスやOGTTといった検査も手間がかかることが多く、処方も細かく変化します

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指示が細かいのは、内科全般に共通しますが、緻密にデータを見て対応する経験ができるのはメリットだと私は思います

糖尿病看護のやりがい

糖尿病内科(内分泌代謝内科)では様々な血糖コントロール不良な患者さんが入院してきます

  • 糖尿病教育入院の患者さんは基本的にはやる気がある患者さんです
  • コンプライアンス不良の糖尿病性ケトアシドーシスで緊急入院する患者さんもいます
  • 若くて1型糖尿病を発症した患者さんもいます

いろんな背景の患者さんと信頼関係を築きながら糖尿病の指導につなげていく経験は糖尿病内科ならではです

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指導を受け入れてもらうには信頼関係が最も大切です

もちろん専門的な学習も必要となります

糖尿病内科に興味のある方はおすすめの参考書を紹介しているので見てみてください

【糖尿病看護 おすすめ参考書3選】血糖降下薬・患者指導のきほん

消化器

消化器で働くメリット

がん看護に強くなる

消化器ではがん患者さんが多くいます

そのためがんと向き合う患者さんや家族を支援する「がん看護・家族看護」を学ぶことができます

また疼痛緩和についても詳しくなるので看護師として貴重な経験です

治療としては外科治療・内視鏡治療・化学療法・放射線治療も経験することができます(化学療法と放射線療法は病院によっては腫瘍内科で取り扱うところもあります)

また癌だけでなく、急性膵炎・急性胆管炎など緊急を要する疾患や、潰瘍性大腸炎など難病も取り扱います

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消化器は治療法も幅広く、急性期も慢性期も経験することができます

消化器で働くデメリット

消化器のドレーン管理は本当に大変です

縫合不全や術後感染も多く、再手術が多いのも特徴です

また電解質も狂いやすく、アルコール性肝障害や肝性脳症など不穏の患者さんも多いのも特徴です

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私自身が不器用なのでドレーン管理やストマ管理は苦労しましたが、それなりに上達することができたので、この時の経験がとても役立っています

消化器看護のやりがい

消化器はがん患者さんも多く、亡くなる方も多いので、きついと感じることもあると思いますが、 食事や排泄など人として根源に関わる領域ですので看護師が必要とされる場面も多くあります

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社会復帰を目指すがん患者さんを「医療・療養生活両面から支援する」など、とてもやりがいを感じながら看護ができます

消化器看護に興味のある方はおすすめの参考書を紹介しているので見てみてください

【消化器看護 おすすめ3冊】参考書の選び方を教育担当者が解説

ここまで4つの診療科ごとのメリットとデメリットを見てきました

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これまで20年間、いろんな病院で勤務してきました

その経験を踏まえて「おすすめの病院」を紹介します

現役看護師おすすめの病院

急性期は「3次救急の公立病院」

あくまで私の独断と偏見ですが急性期であれば「3次救急の公立病院」をお勧めします

理由① 3次救急のメリット

  • 最新の専門的な治療や看護を経験できる
  • 教育に力を入れているところが多い
  • モチベーションの高い医師と仕事ができる

理由② 公立病院のメリット

  • 給料・休日・退職金などの条件が良い
  • 住宅手当や育児休暇など福利厚生が良い
  • 教育に力を入れていることが多い
  • 公務員になれる

最後に自分自身の経験を踏まえて、おすすめの転職活動を紹介します

転職を考えている方へ

看護師としての価値を知ろう

私自身も何度か転職経験がありますが、転職活動をすると毎回驚くことがあります

それは自分自身の看護師としての価値です

実際に転職サイトに登録したり、病院見学に行くと実感します

私は決して優秀な看護師ではなく、人に言えるほどの実績もありません

しかし転職活動をしてみると看護師を続けていること自体が評価されます

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自分自身の価値を知ることで「他にいくらでも働く場所があるんだ」「今の職場に縛られなくていいんだ」と気持ちが楽になります

 転職サイトの利用方法

転職サイトの最大のメリットは「多くの情報」を「無料」で手に入れられることです

転職サイトに登録することで、個人では得られない情報にアクセスできます

また非公開の求人情報もあるので、今すぐに転職する気がなく、何となく考えている段階でも情報提供してもらうと良いと思います

よっぽど良い条件で働くことができている場合を除き、多くの方にとって、自分自身が思っているより「自分の評価が高く」「条件がよい職場がある」ことを知ることができます

すぐに転職するつもりがない場合

すぐに転職するつもりがない場合」でも、転職サイトは利用できます

転職サイトに登録するとすぐに連絡がくるので、

「今すぐには転職する予定はないので、情報提供だけお願いします」

と言えば大丈夫です

転職を何度か繰り返している知り合いの看護師も、このパターンで情報提供を得ています

定期的には連絡が来ますが、「今すぐ転職する気がなく情報提供が欲しい」という自分のスタンスをはっきりさせておくことで付き合いやすくなるようです

転職サイトを積極的に活用する方法

私自身が転職サイトを利用した時は、「回復期で働きたい」「希望の年収」「勤務地」などの希望を提示して病院を5つほど紹介してもらいました

数日以内でメールかLINEで情報をすぐにくれました

その際に給料・休日・寮の有無・その他の福利厚生も聞きたいところは教えてもらいました

その中でいいなと思ったところを順番に病院見学に行き、希望の病院に転職した経験があります

病院見学でも給料・ボーナス・休日・残業など聞きたいことははっきり聞くことをおすすめします

「何となく聞きにくいな」と思ってしまう人もいると思いますが、条件を聞くことは当り前のことですし、逆に本気で転職活動をしている人だと思ってもらえます

転職サイトの注意点

自分がやりたいことと違う、自分がやりたくない仕事を紹介されたらはっきり断りましょう

「何となく悪いかな」と思ってしまう優しい人もいると思いますが、自分を一番大切にして転職活動をしてください

現役看護師おすすめの転職サイト

どちらも私自身も使ったことがある転職サイトですので安心して紹介できます

ポイント:複数の転職サイトへ登録する

転職サイトの最大のメリットは情報量の多さです

そのメリットを最大限に活用するために情報量の多い、複数の転職サイトへ登録しましょう。

看護roo 

求人数トップクラスの5万件以上で情報量も充実しており利用者の満足度96%、利用者数No1です

入職までの履歴書作成や面接対策、各種手続きも丁寧にサポートしてくれます

その他にも現在の職場を円満に退職する、入職後も新しい職場に慣れるといった相談にものってくれます

実際に対応もとても丁寧でした

看護roo!の魅力

看護師と看護学生のための総合サイトも運営しており、とても充実した内容となっています。

具体的には看護技術の動画を300本近くアップしていたり、実際の給与明細も多数公開されています。 さらに国試対策、みんなの悩み事や本音を共有できる掲示板など、トータルで看護師や看護学生を応援しています。

看護師の転職なら看護roo!

看護のお仕事 

求人数トップクラスで、好条件の非公開求人数が多数なところも魅力です

専任のアドバイザーが模擬面接を実施したり、選考先に合わせて対策をするため心強い転職サイトです

丁寧な対応で情報提供をしてもらいました

看護のお仕事の魅力
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  • 実際に求人の職場訪問を行うことで職場の詳細な情報を持っています
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  • 全国各地に支店があり、各地域ごとに専任のコンサルタントがいることで『地域密着型』の提案が可能です

         

職場のリアルがわかる転職

まとめ

今回は循環器・糖尿病内科・消化器の「仕事内容・やりがい」についてお伝えしてきました

急性期・回復期・慢性期どこであっても、真剣に看護をする、向上心をもって勉強することについて変わりはありません

それぞれの場面で「看護の楽しさ」「やりがい」を感じることができると思います

転職を考えている方におすすめ記事

看護師の方に向けて誠意を持って書いていますが、個人的な体験と意見が含まれていることをご承知ください

最後まで読んでいただきありがとうございました

おとうさんナース

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