【回復期リハ看護 新人看護師必見!】安全にADLを拡大する方法を現役看護師が解説

回復期看護
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おとうさんナース

ADLの拡大の方法について解説します

  • どのようにADLを拡大していいのかわからない方
  • 転倒するリスクがある場合のADL拡大方法を知りたい方

現在、回復期病棟で勤務する現役看護師です

回復期リハビリテーション看護を専門にお伝えしています

回復期では基本的に自宅退院を目指します

そのため自宅で自立して生活できるようにADLを拡大していくことは看護師の重要な役割です

しかし重度麻痺や高次脳機能障害がある患者さんのADLを拡大することで、転倒リスクが高まる場合があります

今回は新人看護師の方に向けて

安全にADLを拡大する方法」というテーマでお伝えします

記事の内容

1.ADL拡大に必要な情報

  • 運動機能の把握
  • 認知機能の把握

2.ADL拡大の手順

  • 情報収集
  • 課題の把握
  • Nsカンファレンス
  • 看護計画立案
  • 看護計画を患者と共有

記事の信頼度

20年目の現役看護師で、回復期・急性期・慢性期で勤務経験があります

以下の診療科の経験を踏まえてお伝えします

経験している診療科

回復期、救命救急センター、脳外科、循環器内科、心臓血管外科、消化器内科・外科、内分泌代謝内科、心療内科、血液内科

読者の方へのメッセージ

看護には「ちょっとしたコツ」があります

今回は看護の中でも「ADL拡大のコツ」についてお伝えしようと思います

コツ」を知り、少しずつ学んで、経験することで必ず成長します

きっと素敵な看護師になると思うので頑張ってください

この記事の目標

「安全にADLを拡大するコツがわかる」です

それでは詳しく見ていきましょう

ADL拡大に必要な情報

ADLを安全に拡大するためには運動機能認知機能の2つを把握しましょう

まずは運動機能について確認していきましょう

運動機能の把握

ADL拡大のすべての基本は移乗移動です

まずは移乗動作と移動動作を確認しましょう

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ポイントは動作を一つずつ分解してみることです

移乗(ベッドから車いすへ移乗)

  • ベッド上起き上がり
  • 端坐位保持
  • 靴を履く
  • 足の設置位置
  • 立位保持・方向転換
  • 車いすへ座る動作

移乗(車いすからベッドへ移乗)

  • 車いすの管理(設置位置、ブレーキ、フットレスト)
  • 足の設置位置
  • 立位保持・方向転換
  • ベッドへ座る動作
  • 端坐位保持
  • 靴を脱ぐ
  • ベッドへ臥床
  • 布団をかける

移動

  • 車いす駆動状況

次に認知機能について確認していきましょう

認知機能の把握

認知機能は安全を担保する上でとても重要です

1.病識の有無

  • 必要時にナースコールを押せるか

2.注意障害の有無

  • 突然立ち上がった突発的な行動があるか
  • 他患者へ配慮できるか

3.患肢管理

  • 座る際や車いす駆動の際に麻痺側を巻き込んだりしないか

4.空間無視の有無

  • ぶつからないか、無視側を意識することができているか

ここまでADLを安全に拡大するために運動機能と認知機能の何を把握するか確認してきました

ここからは具体的にADL拡大の手順を見ていきましょう

ADL拡大の手順

情報収集

まずは何事も情報収集が大切です

1.まずは運動機能認知機能を把握しましょう

2.患者と家族の思いを確認しましょう

「患者さんがどうなりたいのか」「家族がどうなって欲しいのか」を確認することはとても大切です

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患者さんの思いに沿ってADL拡大をすることは、患者さんのモチベーションのアップにつながります

3.PTやOTの評価を確認しましょう

PTやOTの評価を確認することもとても有効です

それぞれの専門的な立場からアドバイスや意見を聞くことができたり、訓練でも共同することで効果的なADLの拡大につなげられます

課題の把握

情報収集した中で安全にADLが自立するためには「運動機能の何が課題か」、「認知機能の何が課題か」を一つ一つはっきりさせましょう

また「患者さんの思いに寄り添った看護なのか」「PTやOTの立場からの意見」も整理しておきましょう

そうすることで具体的にどう関わればよいかはっきりするので、看護計画も立てやすくなります

カンファレンスにかける

回復期病棟ではチーム全体で安全にADLを拡大していきます

そのためナースカンファレンスはとても重要な役割を果たします

カンファレンスにかけるコツ」としては以下をまとめておくことです

  • ADL拡大の必要性を伝える(自宅退院で日中一人留守番の必要性等)
  • 運動機能・認知機能の課題を挙げる
  • 安全面を考慮した提案をする(まずは9-17時から始める等)
  • PT、OTの意見も伝える
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事前に司会役のリーダー看護師に相談しておくことも有効です

看護計画を立案する

看護計画は具体的に立てるようにしましょう

「運動機能と認知機能の課題を一つ一つはっきりさせておく」と、具体的に何を観察して、具体的に何に気を付けるか、わかりやすく計画を立案できます

計画を患者と共有

患者さんに説明した後に、「患者さんがどう理解したか」患者さんの言葉で確認しましょう

また実際の行動を確認することもとても重要です

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おとうさんナース

計画や目標を患者さんや家族と共有していきましょう

まとめ

今回は「安全にADLを拡大する方法」についてお伝えしてきました

他にも「回復期病棟の新人看護師の皆さんの役に立つ」記事を紹介しているので興味のある方は見てみてください

疾患の看護に関する記事

急変時の対応に関する記事

看護業務に関する記事

参考書・看護グッズに関する記事

新人看護師の方は初めてのことばかりで不安なこともあると思いますが、必ずできるようになるので少しずつ覚えて実施してみてください

皆さんの大切な体と心が健康で、楽しく働けるよう応援しています

最後まで読んで頂きありがとうございました

おとうさんナース

看護師の方に向けて誠意を持って書いていますが、個人的な体験と意見が含まれていることをご承知ください。

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