【実習アドバイス】実習がうまくいかない理由を実習指導者が解説します                 

看護学生

看護学生の皆さん、こんにちは

普段は看護師向けに勉強方法などを情報発信している現役看護師です

実習指導者も経験しているので、その経験を踏まえて、看護学生の方向けに「実習に役立つ情報」をお伝えできればと思います

<span class="fz-12px">おとうさんナース</span>
おとうさんナース

こんな学生の方はいませんか?

  • 指導者や教員の顔色を気にし過ぎる
  • 患者さんに嫌われないか気にし過ぎる
  • 実習記録を埋めるために患者さんを質問攻めにする
  • とりあえず援助をしたいから足浴する

実はこれらは全部、20年前に看護学生だった私です

でも実習指導者をやっていると意外に、私と同じような看護学生の方によく出会います

今回は、そんな昔の私と同じ思いをしている看護学生の方へ向けてお伝えしたいと思います

実習がうまくいかない理由

まず最初に実習がうまくいかない看護学生の特徴についてお伝えします

実習がうまくいかない看護学生の特徴

  1. 「患者さん・教員・指導者」の顔色を気にし過ぎる
  2. 「自分の実習を優先する」という意識が強すぎる

患者さんや指導者の顔色を必要以上に気にし過ぎてしまったり、実習をうまくやらなければと真面目に考えすぎてしまっています

でもこれは看護学生の皆さんのせいではありません

皆さんは2つの困難に囲まれて実習をしています

<span class="fz-12px">おとうさんナース</span>
おとうさんナース

実習指導者になるとわかるのですが、ほんの少し考え方を変えるだけで実習はうまくいきます

今回は、看護学生を取り巻く「2つの困難」を紹介します

また「実習がうまくいく考え方」「実際に上手くいったケース」についてもお伝えしていきますので最後まで見てみてください

看護実習の2つの困難

困難1 緊張しやすい環境

看護学生の実習は緊張しやすい環境です

その一例として、ほとんどの施設は学生の控室や更衣室がありません

そのため実習中はナースステーションなどで常に病院・施設スタッフと過ごすことになります

実習が上手くいかない時ほど居場所がないと感じやすく、過緊張状態になりやすくなります

<span class="fz-12px">おとうさんナース</span>
おとうさんナース

過緊張の状態ではよい実習はできません

困難2 看護学生の弱い立場

実習は、患者さんの好意があってこそ成り立ちます

実習は患者さんに拒否されたら成立せず、これがある意味看護学生の立場を弱くします

患者さんに嫌われないように、指導者にも嫌われないようになど、どうしても人の顔色を気にしやすくなります

<span class="fz-12px">おとうさんナース</span>
おとうさんナース

顔色を気にしすぎると、本当に必要な看護が何かわからなくなってしまいます

以上のことから看護実習は

  1. 過緊張になりやすく
  2. 患者さんや指導者の顔色を気にしやすい

そのため教員や指導者から強めの指導を受けたりすると不安を感じやすくなってしまいがちです

つまり看護学生は

1.過緊張の精神状態になりやすい

2.患者さんや指導者の顔色を気にしやすい

3.不安を感じやすい

というかなりきつい精神状態で実習することになります。

こんな状況で実習するのは、相当メンタルが強くないと難しいと思います

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おとうさんナース

きつい状況を取り払う方法が一つあります

それは「患者さんのために考えて・行動する」ことです

実習がうまくいく考え方

患者さんのために考えて・行動するその思いで行動すれば

<span class="fz-12px">おとうさんナース</span>
おとうさんナース

必ず実習指導者と教員は助けてくれます

病棟スタッフも協力してくれます

理由

医療は「患者さん中心」の世界だからです

「患者さんのためになる」ことは

  1. 指導者・教員病棟スタッフも喜んで協力してくれます
  2. 患者さんも自分のためにやってくれる看護学生を喜んで受け入れます

具体例(実際に実習がうまくいったケース)

ケース1

昼夜逆転で夜間せん妄の患者さん

患者さんは学生時代にバレーボールをやっていた

日中覚醒を促すために紙で作ったボールでレクリエーションを実施した

看護学生にトスやサーブを教えるというレクリエーションを通して、患者さんの得意分野を活かしつつ、活動を促す機会を作った

ケース2

末期がんで痛みが強い患者さん

唯一の楽しみが、時代劇のテレビ番組であった

放映時間に合わせて計画的に体位変換を実施してテレビが見やすい体位をとった

指導者と相談して、放映時間に合わせて鎮痛薬を内服し、安楽にテレビをみられるようにした

糖尿病で飲酒歴が長く、気難しい男性患者さん

少年野球の監督で運動には自信があり、運動療法としてウォーキングを行っていた

毎日ウォーキングを一緒に付き合うことで信頼関係を作り、禁酒の指導につなげていった

まとめ

私も20年近く前は看護学生でした

実習は苦手というより、むしろ嫌いでした

実習の雰囲気も嫌いで、教員も、指導者も、病棟のスタッフもなんだか怖かった印象しかありません

今考えると私は「患者さんや指導者・教員に嫌われないように」ばかり考えていました

そして「自分の実習」を中心に考えていました

もし私と同じように実習が苦手、嫌いという方がいたら自分の実習のためでなく、患者さんのための看護をする」ことを心掛けてみてください

状況が一変すると思います

きっと看護の楽しさを感じることができます

できる範囲でよいので少しずつ頑張ってください

きっとうまくいきます応援しています

最後まで読んで頂きありがとうございます

おとうさんナース

看護学生の方に向けて誠意を持って書いていますが、個人的な体験と意見が含まれていることをご承知ください。

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