【看護学生必見 回復期病棟実習】報告のコツを実習指導者が解説

看護学生
<span class="fz-12px">おとうさんナース</span>
おとうさんナース

実習中の報告でよくある場面

  • 看護師さん、忙しそうだな、嫌な顔されないかな
  • 上手く伝えられるか不安、緊張する
  • 患者さんから頼まれごとをされたけど、誰もいなくてどうしよう

看護学生のみなさん こんにちは

回復期病棟で勤務する現役看護師です

看護学生の指導をしていると「ちょっとしたコツ」をつかんだ瞬間に実習がスムーズに、上手くいくようになることが多くあります

看護学生の方が最も緊張する瞬間の一つが、臨床の看護師相手に報告することだと思います

今回は実習指導者としての経験から

回復期実習における「報告のコツ」を解説します

記事の内容

報告のコツ

1.「急ぎの報告」と「急がない報告」がわかる

2.急ぎの報告の方法

3.急がない報告の方法

記事の信頼度

20年目の現役看護師で、回復期・急性期・慢性期で実習指導の経験があります

以下の診療科の経験を踏まえてお伝えします

経験している診療科

回復期、救命救急センター、脳外科、循環器内科、心臓血管外科、消化器内科・外科、内分泌代謝内科、心療内科、血液内科

読者の方へのメッセージ

看護には「ちょっとしたコツ」があります

今回は看護の中でも「報告のコツ」についてお伝えしようと思います

回復期実習の実習指導者としてお伝えしていますが、回復期だけでなく急性期や慢性期でも役に立つので是非見てみてください

看護のコツ」を知り、経験することで必ず成長します

きっと素敵な看護師になると思うので頑張ってください

この記事の目標

「報告のコツがわかる」です

それでは詳しく見ていきましょう

実習指導者がすすめる報告の方法

結論から言うと…

報告で大切なことは、「急ぎの報告」「急がない報告」の2つの方法を理解することです

最初に急ぎの報告についてお伝えします

急ぎの報告

急ぎの報告が必要なケース

患者さんが変化している・患者さんが訴えている場合

  • バイタルサインの異常
  • 転倒転落している
  • 痛みなど苦痛の訴えがある
  • 排泄の訴えがある
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おとうさんナース

これらはすぐに報告する必要があります

急ぎの報告の手順

手順1

「学生の〇〇です。急ぎの報告があります。」と伝えましょう

その他の余計なことは不要です

急ぎの報告があると伝えることが最重要です

手順2

状況を簡潔に伝えましょう

報告の仕方
  • 「患者さんのAさんの体温が38.5℃です。」
  • 「〇号室で患者さんのAさんが、転倒しています。」
  • 「患者さんのAさんが痛みを訴えています。」
  • 「患者さんのAさんが尿意を訴えています。」

ここもその他の余計なことは不要です

患者さんに変化が起きている、患者さんからの訴えがあると簡潔に伝えることが大切です

手順3

「対応をお願いします」と依頼しましょう

急ぎの報告ではシンプルに対応を依頼しましょう

急ぎの場面は看護師が対応するべき事です

看護学生の皆さん報告依頼ができれば十分です

注意点

実習指導者または教員がみつからなければ、看護師の誰でもいいので伝えましょう

患者さんからの暴言・暴力・セクハラもすぐに報告すべき事柄です

次に「急がない報告の方法」についてお伝えします

急がない報告

昼休憩前ケア終了後実習終了時など決まった時間の報告が多いと思います

急ぎの報告と違って、準備する時間があるのでメモを活用して報告する内容をまとめておきましょう

急がない報告の手順:(例)脳梗塞のAさん

手順1:要件を簡潔に伝える

「学生の〇〇です。報告してもよろしいでしょうか」

シンプルで大丈夫です。

もし指導者や部屋持ち看護師が忙しいようであれば、「今忙しくて無理だから、あとでいい?」と言われます

もし急ぐ報告であれば「急ぎの報告の手順」を見てください

手順2:患者さんの状況を簡潔に伝える

「〇号室のAさんを受け持たせていただいている学生の〇〇です。」

「午前中の報告をします。」

「〇時にバイタルサイン測定をしました。」

体温、血圧、脈拍、呼吸数、SpO2の値を伝える。

その他観察項目(JCS、MMT、瞳孔)についても伝える。

手順3:患者さんの背景(疾患や治療など)を伝える

「Aさんは脳梗塞発症から1か月です。」

手順4:アセスメントを伝える

バイタルサインは正常です。

JCS、MMT、瞳孔から神経学的所見の変化はみられません。

以上のことから脳梗塞発症1か月後のAさんは、順調な回復をしていると考えられます。

引き続きバイタルサイン、神経学的所見の観察を行っていきます。

手順5:提案する(あればで)

昨日の夜はAさんが眠れなかったと訴えていたので、これから足浴をやっても良いでしょうか。

まとめ

今回は「報告のコツ」についてお伝えしてきました

今回紹介した報告の方法はSBARという報告のツールをもとにお伝えしました

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おとうさんナース

実は看護師でも報告が適切にできるようになるには何年もかかります

適切な報告をできるようになるには知識、経験が必要となります

看護学生の皆さんが上手くできなくて当り前です

少しずつ練習することで必ずできるようになるので頑張ってください

今後も「回復期病棟で実習する看護学生の皆さんの役に立つ」記事を紹介していくので興味のある方は見てみてください

「回復期実習のコツ」に関する記事

参考書・看護グッズに関する記事

実習が上手くいかない時に読んで欲しい記事

①実習が上手くいく考え方(上手くいった具体例あり)

【看護学生必見】実習が上手くいく学生の特徴

②看護実習が難しい理由

【実習アドバイス】実習がうまくいかない理由を実習指導者が解説します

③多くの実習指導者が考えていること

【実習アドバイス】指導者が看護学生に求めること3選

私も20年近く前は看護学生でした

実習は苦手というより、むしろ嫌いでした

実習の雰囲気も嫌いで教員も、指導者も、病棟のスタッフも怖かった印象しかありません

患者さんに対しても、いつもビクビクしていました

そんな実習が苦手な私でも看護師を続けることができています

できる範囲でよいので少しずつ頑張ってください

きっとうまくいきます応援しています

最後まで読んで頂きありがとうございます

おとうさんナース

看護学生の方に向けて誠意を持って書いていますが、個人的な体験と意見が含まれていることをご承知ください

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