看護学生の皆さん、こんにちは
普段は看護師向けに勉強方法などを情報発信している現役看護師です
実習指導者も経験しているので、その経験を踏まえて、看護学生の方向けに「実習に役立つ情報」をお伝えできればと思います
今回は実習指導者から見た「実習が上手くいく学生の特徴」をお伝えします
結論としては
「 患者さんのために考えて・行動する学生 」
これは実習だけではなく、看護師になってからも、とても大切な考え方なので参考にしてもらえると嬉しいです
この記事で学べることは下の3つです
- 実習が上手くいく学生の特徴と理由がわかる
- 実習が上手くいかない学生の特徴がわかる
- 実習が上手くいく具体的な方法がわかる
それでは詳しく見ていきましょう
実習がうまくいく学生の特徴
まず最初に「患者さんのために考えて・行動する」と、なぜ実習がうまくいくのか理由をお話します
実習がうまくいく理由
理由は簡単です
医療は「患者さん中心」の世界だからです
看護師だけでなく、医者・薬剤師・リハビリ技師などあらゆる職種が「患者さんを中心」に働いています
そのため「患者さんのためになる」ことは
- 指導者・教員だけでなく、病棟スタッフも喜んで協力してくれます
- 患者さんも自分のためにやってくれる看護学生を喜んで受け入れます
実習がうまくいかない理由
では次は、逆に「実習が上手くいかない人の特徴」もお伝えします
- 「患者さん・教員・指導者」の顔色を気にし過ぎる
- 「自分の実習を優先する」という意識が強すぎる
厳しい言い方になりますが、「人の顔色を気にしすぎる」「自分の実習を優先する意識が強すぎる」のはどちらも「患者さん」ではなく、「自分のこと」ばかり考えてしまっているのです
でもこれは看護学生の皆さんのせいではありません
「【看護学生必見】実習が上手くいかない理由 実習指導者が解説」では看護学生の皆さんが「人の顔色を気にし過ぎる」「自分の実習を優先する意識が強すぎる」という考えになる理由や実習を取り巻く困難について解説しているので興味のある方は見てみてください。
ここまで「実習が上手くいく人の特徴」と「実習が上手くいかない人の特徴」を見てきました
次にどうすれば上手くいくのか具体的な方法を見ていきましょう
今回は私がこれまで実習指導者として実際に実習がうまくいったケースを3つ紹介します
具体例(実際に実習がうまくいったケース)
ケース1
昼夜逆転で夜間せん妄の患者さん
患者さんは学生時代にバレーボールをやっていた
日中覚醒を促すために紙で作ったボールでレクリエーションを実施した
看護学生にトスやサーブを教えるというレクリエーションを通して、患者さんの得意分野を活かしつつ、活動を促す機会を作った
ケース2
末期がんで痛みが強い患者さん
唯一の楽しみが、時代劇のテレビ番組であった
放映時間に合わせて計画的に体位変換を実施してテレビが見やすい体位をとった
指導者と相談して、放映時間に合わせて鎮痛薬を内服し、安楽にテレビをみられるようにした
糖尿病で飲酒歴が長く、気難しい男性患者さん
少年野球の監督で運動には自信があり、運動療法としてウォーキングを行っていた
毎日ウォーキングを一緒に付き合うことで信頼関係を作り、禁酒の指導につなげていった
実習で本当に大切なこと
今回紹介した「実際に実習がうまくいったケース3つ」は参考にしていただけると嬉しいです
しかし実習はうまくいくケースばかりではなく、上手くいかないケースも多くあります
まだ学んでいる最中の皆さんが上手くいかないのは当り前です
実習指導者や看護教員どちらにしても、私たち看護師が指導をする上で大切にしていることは、学生がどれだけ「患者さんのために考え・行動しようとしている」かということです
「患者さんのために考え・行動しようとしている」学生に対しては何とかうまくいってほしいと思うので、支援を惜しみません
まとめ
私も20年近く前は看護学生でした
実習は苦手というより、むしろ嫌いでした
実習の雰囲気も嫌いで、教員も、指導者も、病棟のスタッフもなんだか怖かった印象しかありません
今考えると私は「患者さんや指導者・教員に嫌われないように」ばかり考えていました
そして「自分の実習」を中心に考えていました
もし私と同じように実習が苦手、嫌いという方がいたら
「自分の実習のためでなく、患者さんのための看護をする」ことを心掛けてみてください
状況が一変すると思います
きっと看護の楽しさを感じることができます
できる範囲でよいので少しずつ頑張ってください
応援しています
最後まで読んで頂きありがとうございました
おとうさんナース
もし不明な点や質問がありましたらお気軽にお問い合わせください
看護学生の方に向けて誠意を持って書いていますが、個人的な体験と意見が含まれていることをご承知ください
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