「急性期への転職」について解説します
- 急性期に興味があるけど不安もある方
- 回復期で働いてきた自分の強みを知りたい方
現在、回復期で勤務している現役看護師です
急性期から回復期へ転職した経験から「急性期への転職」についてお伝えします
今回のテーマ
1.回復期看護師の強みがわかる
2.急性期で働く「メリットとデメリット」がわかる
記事の内容
1.回復期看護師の強み
2.急性期で働くメリットとデメリット
3.急性期でのおすすめの就職先は「3次救急の公立病院 脳外科または整形外科」
記事の信頼性
これまでいろんな病院の回復期・急性期・慢性期で働いてきました
診療科は以下を経験していますので、その経験を踏まえてお伝えします
回復期、脳外科、循環器内科、心臓血管外科、消化器内科・外科、内分泌代謝内科、救命救急センター、心療内科、血液内科
読者の方へのメッセージ
回復期看護師の強みは、「退院支援をしっかり経験している」ことです
これは急性期の看護師にはない皆さんの強みです
ICFに基づいた看護を提供できる皆さんは、急性期の患者さんにも頼られる存在になるので、是非チャレンジできるといいなと思います
この記事の目標
「急性期で働くおすすめの理由がわかる」です
それでは詳しく見ていきましょう
急性期で働くおすすめの理由
回復期看護師の強み
まず最初に回復期を経験してきた皆さんの強みについてお伝えします
回復期看護師の強みは「退院支援をしっかり経験している」ことです
急性期でも基本的に自宅退院を目指します
そのためには医療と生活両面からサポートできる看護師の役割は非常に大きいです
回復期の経験は急性期でも必ず役に立ちますし、患者さんにとって非常に頼りになる存在となります
「ICFに基づいた看護」「FIMなどADLを数値として評価」「自宅退院から逆算して患者・家族指導」「多職種連携」「定期的カンファレンス」など皆さんにとって当り前のことが、急性期では当り前ではありません
次に急性期で働くメリットについてお伝えします
急性期で働くメリット
急性期で得られる主な経験は3つです
- 重症患者の看護を経験できる
- 最新の医療や多くの処置を経験できる
- 急変対応を多く経験できる
急性期はこれらの貴重な経験ができるので
患者さんの身体的変化に気づき、対応できる力がつきます
その力は「急性期での経験」がないと身に付けるのは難しいです
急性期の経験は看護師としての財産です
経験を活かして訪問看護、回復期リハ看護、クリニック、老人施設など興味のある分野に挑戦できます
どこで働くにしても基礎となるのは「患者さんの変化に気づき、対応できる力」です
その力をつける最高の環境が急性期です
それでは「急性期で得られる経験」を具体的に見ていきましょう
重症患者の看護を経験できる
重症患者の看護は急性期ならではの経験です
さらに言うと、重症患者さんの看護を通して「重症化する前に気づき、対処できる」ようになります
一度経験すると「あれ、この場面は前にも見たことがある」と直感でヤバいと気づくこともできます
最新の医療や処置を経験できる
最新の医療や処置を経験できることも急性期の大きなメリットです
急性期病院は生命の危機にある患者さんに対して集中的に医療を提供します
そのため医師も最新の医療が提供できる人材、また最新の医療を学びたいという人材が集まってきます
モチベーションの高い人に囲まれ、最新の医療器材を扱うので、学習するには最高の環境です
また毎日のように検査・手術があり、その前後の処置を覚えるだけでも大変です
採血や点滴にしても多くの数をこなさなければならず、自然と手技も上達します
急変に強くなる
急性期では急変も多く経験します
BLSやACLSなどで急変を勉強することもできますが、やはり経験にまさる学習はありません
急変に強いと自信になり、看護師として強みにもなります
急変を多く経験し学習を重ねることで対処できるようになります
急性期のデメリット
時間に余裕がない
急性期のデメリットは「時間に余裕がない」これに尽きます
時間に余裕がないと「心にも余裕がなくなりがち」です
急性期では、基本的に状態が不安定な患者さんを受け持ちながら、術後の管理や入院の対応をします
時にはICUや救急からの転入の対応もします
そのため時間に追われることはどうしても多くなります
時間に余裕がない中でも「患者さんに少しでも笑顔で話しかけよう」といったことを心掛けることで心に余裕が生まれます
それでは急性期で「おすすめの病院」と「おすすめの診療科」を紹介します
急性期のおすすめの就職先
「3次救急 公立病院」の「脳外科または整形外科」をお勧めします
なぜなら脳外科と整形外科には回復期で看護をしてきた患者さんが多くいます
回復期看護師の皆さんは「脳血管障害の患者さんと骨折の患者さん」の1か月後から半年後を知っています
どうすれば自宅退院できるかを知っていて、そのための退院支援も経験しています
回復期での経験は、患者さんと家族にとって、本当に頼りになります
3次救急と公立病院のメリットも見ていきましょう
3次救急のメリット
- 最新の専門的な治療や看護を経験できる
- 教育に力を入れているところが多い
- モチベーションの高い医師と仕事ができる
公立病院のメリット
- 給料・休日・退職金などの条件が良い
- 住宅手当や育児休暇など福利厚生が良い
- 教育に力を入れていることが多い
- 公務員になれる
以下の記事も参考になるので見てみてください
最後に自分自身の経験を踏まえて、おすすめの転職活動を紹介します
転職を考えている方へ
看護師としての価値を知ろう
私自身、何度か転職経験がありますが、転職活動をすると毎回驚くことがあります
それは自分自身の看護師としての価値です
実際に転職エージェントの方と話したり、病院見学に行くと実感します
私は決して優秀な看護師ではなく、人に言えるほどの実績もありません
しかし転職活動をしてみると看護師を続けていること自体が評価されます
自分自身の価値を知ることで「他にいくらでも働く場所があるんだ」「今の職場に縛られなくていいんだ」と気持ちが楽になります
転職サイトの利用方法
転職サイトの最大のメリットは「多くの情報」を「無料」で手に入れられることです
転職サイトに登録することで、個人では得られない情報にアクセスできます
また非公開の求人情報もあるので、今すぐに転職する気がなく、何となく考えている段階でも情報提供してもらうと良いと思います
よっぽど良い条件で働くことができている場合を除き、多くの方にとって、自分自身が思っているより「自分の評価が高く」「条件がよい職場がある」ことを知ることができます
すぐに転職するつもりがない場合
「すぐに転職するつもりがない場合」でも、転職サイトは利用できます
転職サイトに登録するとすぐに連絡がくるので、
「今すぐには転職する予定はないので、情報提供だけお願いします」
と言えば大丈夫です
転職を何度か繰り返している知り合いの看護師も、このパターンで情報提供を得ています
定期的には連絡が来ますが、「今すぐ転職する気がなく情報提供が欲しい」という自分のスタンスをはっきりさせておくことで付き合いやすくなるようです
転職サイトを積極的に活用する方法
私自身が転職サイトを利用した時は、「回復期で働きたい」「希望の年収」「勤務地」などの希望を提示して病院を5つほど紹介してもらいました
数日以内でメールかLINEで情報をすぐにくれました
その際に給料・休日・寮の有無・その他の福利厚生も聞きたいところは教えてもらいました
その中でいいなと思ったところを順番に病院見学に行き、希望の病院に転職した経験があります
病院見学でも給料・ボーナス・休日・残業など聞きたいことははっきり聞くことをおすすめします
「何となく聞きにくいな」と思ってしまう人もいると思いますが、条件を聞くことは当り前のことですし、逆に本気で転職活動をしている人だと思ってもらえます
転職サイトの注意点
自分がやりたいことと違う、自分がやりたくない仕事を紹介されたらはっきり断りましょう
「何となく悪いかな」と思ってしまう優しい人もいると思いますが、自分を一番大切にして転職活動をしてください
現役看護師おすすめの転職サイト
どちらも私自身も使ったことがある転職サイトですので安心して紹介できます
ポイント:複数の転職サイトへ登録する
転職サイトの最大のメリットは情報量の多さです
そのメリットを最大限に活用するために情報量の多い、複数の転職サイトへ登録しましょう。
看護roo
求人数トップクラスの5万件以上で情報量も充実しており利用者の満足度96%、利用者数No1です
入職までの履歴書作成や面接対策、各種手続きも丁寧にサポートしてくれます
その他にも現在の職場を円満に退職する、入職後も新しい職場に慣れるといった相談にものってくれます
実際に対応もとても丁寧でした
看護のお仕事
求人数トップクラスで、好条件の非公開求人数が多数なところも魅力です
専任のアドバイザーが模擬面接を実施したり、選考先に合わせて対策をするため心強い転職サイトです
丁寧な対応で情報提供をしてもらいました
まとめ
今回は「回復期から急性期への転職」についてお伝えしてきました
回復期、急性期どちらも真剣に看護をすることは変わりはありません
それぞれの場面で「看護の楽しさ」や「やりがい」を感じることができると思います
私は「人のために役立つ」これこそが看護師の仕事のやりがいだと思います
皆さんが少しでもやりがいを感じながら働くことができることを祈っています
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看護師の方に向けて誠意を持って書いていますが、個人的な体験と意見が含まれていることをご承知ください
最後まで読んでいただきありがとうございました
おとうさんナース
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