【回復期リハ看護】バイタルサイン・フィジカルアセスメントを現役看護師が解説

回復期看護
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おとうさんナース

バイタルサインとフィジカルアセスメントを解説します

  • バイタルサイン時の観察がよくわからない方へ
  • フィジカルアセスメントが苦手な方へ

現在、回復期に勤務する現役の看護師です

回復期リハビリテーション看護を専門にお伝えしています

回復期の新人看護師の方向けに以下のテーマでお伝えします

回復期病棟患者さんのバイタルサインとフィジカルアセスメント

記事の内容

1.回復期患者さんのバイタルサイン・フィジカルアセスメントの注意点

2.フィジカルアセスメントおすすめの参考書

3.フィジカルアセスメントを学習するメリット

4.フィジカルアセスメントの学習方法

記事の信頼性

20年目の現役看護師で、回復期・急性期・慢性期の勤務経験があります

以下の診療科の経験を踏まえてお伝えします

経験している診療科

回復期、脳外科、循環器内科・心臓血管外科、消化器内科・外科、内分泌代謝内科、救命救急センター、心療内科、血液内科

読者の方へのメッセージ

看護には「ちょっとしたコツ」があります

今回は看護の中でも「バイタルサインとフィジカルアセスメントのコツ」についてお伝えしようと思います

コツ」を知り、少しずつ学んで、経験することで必ず成長します

きっと素敵な看護師になると思うので頑張ってください

この記事の目標

「バイタルサインとフィジカルアセスメントのコツがわかる」です

それでは詳しく見ていきましょう

回復期患者さんのバイタルサイン・フィジカルアセスメントの注意点

回復期病棟の患者さんはリハビリができる全身状態です

そのため基本的にはバイタルサインは落ち着いています

ではどういう時にバイタルサインが変化するのでしょうか

回復期病棟の患者さんのバイタルサインが変化することが多い場面を3つのパターンで解説します

  1. 尿路感染による発熱
  2. 誤嚥性肺炎による発熱
  3. 脳血管障害の再発

まずは尿路感染の発熱について見ていきましょう

尿路感染からの発熱

脳血管障害の患者さんは神経因性膀胱から排尿障害を起こしやすく、細菌感染を起こしやすくなります

そのため回復期病棟では尿路感染による発熱が多く見られます

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ただの膀胱炎と軽く見ていると敗血症を起こすこともあるので、バイタルサインは一通りとりましょう。尿性状の観察も合わせて行いましょう。

  • 血圧
  • 脈拍
  • 体温
  • SpO2
  • 呼吸回数

誤嚥性肺炎からの発熱

脳血管障害の患者さんは嚥下障害を伴っていることが多く誤嚥のリスクがあります

また整形疾患の患者さんも高齢者が多く、誤嚥のリスクはあります

そのため回復期病棟では誤嚥性肺炎による発熱も多く見られます

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おとうさんナース

回復期病棟では呼吸のフィジカルアセスメントは重要です

  • 血圧
  • 脈拍
  • 体温
  • SpO2
  • 呼吸音、呼吸回数、痰

脳血管障害の再発

脳血管障害の中でも、脳梗塞と脳出血は再発リスクが高い疾患です

いつもと違い「話しにくそう」「動きが悪い」時には、再発を疑ってバイタルサインと脳神経の観察をしましょう

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おとうさんナース

回復期病棟では脳神経の観察は必須です

  • 血圧
  • 脈拍
  • 体温
  • SpO2
  • 神経学的所見(JCS、MMT、瞳孔)

脳神経の観察が苦手な方も多いと思うので、このあと「動画でも詳しく学べるフィジカルアセスメントの参考書」を紹介します

おすすめのフィジカルアセスメント参考書

今回紹介する本はフィジカルアセスメントを初めて学ぶ方にとくにおすすめです

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おとうさんナース

初めてフィジカルアセスメントを学ぶ方は、実際に見たり聞いたりできてイメージがしやすく、根拠がわかり易い参考書を選ぶと良いと思います

では具体的に「おすすめの参考書」を見ていきましょう

「看護がみえるvol.3 フィジカルアセスメント」メディックメディア

フィジカルアセスメントの参考書は「看護がみえるvol.3 フィジカルアセスメント」一択です

おすすめの理由

いろんな参考書と見比べてみましたが、見やすいもの、詳しく説明されているものなど他にも良い参考書はありました

しかし「学習しやすさ」「実践に活かせる」という視点で選ぶと、「看護がみえるvol.3 フィジカルアセスメント」が最も適しています

具体的に参考書の特徴・メリット・他の参考書との比較も紹介します

参考書の特徴

   手技が見やすいか           
   根拠がわかりやすいか   
   イメージしやすいか   
   実践に移せるか   
   動画の豊富さ   

メリット

  • 根拠がとてもわかりやすい
  • 手技が写真イラストでわかりやすい
  • 動画が豊富でイメージしやすい

他の参考書との比較

  • 根拠がわかりやすく「学習しやすい」
  • 動画・音声が豊富で「イメージしやすい」

どんな参考書にも足りない面が少なからずありますが、この本はあらゆる面で優れていると言えます

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おとうさんナース

この本は回復期だけでなく急性期でも十分に役立ちます

内容(一部抜粋)

身体計測

バイタルサイン

  • 体温、脈拍、血圧、呼吸

アセスメント

  • 頭頚部-呼吸器系-循環器系-腹部-乳房・腋窩-肛門・直腸・生殖器-脳神経系-筋・骨格系

動画・音声

  • バイタルサイン、呼吸系の観察とアセスメント、循環器系の観察とアセスメント、腹部の観察とアセスメント、脳神経の観察とアセスメント、筋骨格系のアセスメント(ROM,MMT)
  • 呼吸音と心音
  • ROM測定

勉強しようとは思っているけど、なかなか決心がつかない方もいると思います

フィジカルアセスメントを学習するメリットについてお伝えします

フィジカルアセスメントを学習するメリット

  1. あらゆる看護の場面で役立つスキル
  2. 患者さんの変化に気づくことができる

フィジカルアセスメントは

  • バイタルサイン測定時
  • 看護ケア
  • 急変時

あらゆる看護の場面で役立つスキルです

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おとうさんナース

身につくまで勉強と実践が必要ですが、看護師として「一生役立つスキル」です

患者さんの変化に気づくことができることは看護師として本当に大切な能力です

CTやMRIなどどんなに検査機器が発達していても、患者さんの変化に気づかなければ検査することはできません

フィジカルアセスメントを学ぶことは、患者さんを守ることにつながります

フィジカルアセスメントの学習方法

フィジカルアセスメントの学習で、最も重要なことは実践することです

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おとうさんナース

実践を何度も繰り返すことで、フィジカルアセスメントの知識・技術・経験は身につきます

どんなに凄い知識や技術があるようにみえる先輩看護師も最初はみんな同じです

少しずつ学んで、実践を繰り返すことでしか、身につきません

必ずできるようになるので一つずつ学習し、実践していきましょう

まとめ

今回は回復期病棟の新人看護師の方向けに「バイタルサイン・フィジカルアセスメントの注意点とおすすめの参考書」についてお伝えしました

皆さんの努力は必ず患者さんの役に立ちます

毎日少しずつコツコツと継続していきましょう

他にも「回復期病棟の新人看護師の皆さんの役に立つ」記事を紹介しているので興味のある方は見てみてください

看護業務に関する記事

参考書・看護グッズに関する記事

最後まで読んで頂きありがとうございました

おとうさんナース

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おとうさんナース

不明な点や質問がありましたらお気軽にお問い合わせください

看護師の方に向けて誠意を持って書いていますが、個人的な体験と意見が含まれていることをご承知ください

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