【回復期病棟 新人看護師必見!】おすすめ参考書5選を現役看護師が解説

回復期看護
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おとうさんナース

新人看護師の方へ回復期リハの勉強を解説します

  • 勉強しなくてはと思っている
  • 何から勉強を始めたら良いか知りたい
  • 1年目におすすめの参考書が知りたい

現在、回復期で勤務している現役看護師です

回復期リハビリテーション看護を専門にお伝えしています

今回は「新人看護師の方」に向けて勉強とおすすめの参考書 を紹介します

記事の内容

1.新人看護師に必要な勉強5つ

2.新人看護師おすすめ参考書

  1. フィジカルアセスメント
  2. 基礎看護技術 
  3. 臨床看護技術
  4. 解剖生理・病態生理

記事の信頼性

20年目の現役看護師で回復期・急性期・慢性期で勤務経験があります

診療科は以下を経験しています

経験している診療科

回復期、脳外科、循環器内科・心臓血管外科、消化器内科・外科、内分泌代謝内科、救命救急センター、心療内科、血液内科

読者の方へのメッセージ

最初は不安を感じたり緊張すると思いますが大丈夫です

最初からできる人はいません

一つずつ勉強して、一歩ずつ成長していきましょう

この記事が少しでも役に立てればうれしいです

この記事の目標

新人看護師の皆さんが自信をもって看護ができるです

それでは詳しく見ていきましょう

新人看護師に必要な勉強内容5つ

新人看護師の皆さんにどんな勉強が必要かというと以下の5つです

  1. フィジカルアセスメント
  2. 基礎看護技術 
  3. 臨床看護技術
  4. 解剖生理・病態生理

まずはフィジカルアセスメントについてお伝えします

フィジカルアセスメント

フィジカルアセスメントの重要性

フィジカルアセスメントを学ぶ理由は患者さんの変化に気づく」ことです

これは看護師として本当に大切な能力です

CTやMRIなどどんなに検査機器が発達していても、患者さんの変化に気づかなければ検査することはできません

フィジカルアセスメントを学ぶことは、患者さんを守ることにつながります

あらゆる看護の場面で必要となるスキルですので、新人の頃から少しずつ学んでいきましょう

  • バイタルサイン測定時
  • 看護ケア提供時
  • 急変時
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フィジカルアセスメントは看護師として「一生役立つスキル」です

フィジカルアセスメントの学習におすすめの参考書を紹介します

「看護がみえるvol.3 フィジカルアセスメント」メディックメディア

フィジカルアセスメントは「看護がみえるvol.3 フィジカルアセスメント」一択です

おすすめの理由

いろんな参考書と見比べてみましたが、見やすいもの、詳しく説明されているものなど他にも良い参考書はありました

しかし「学習しやすさ」「実践に活かせる」という視点で選ぶと、「看護がみえるvol.3 フィジカルアセスメント」が最も適しています

「参考書の特徴」・「他の参考書との比較」も具体的に紹介するので見ていきましょう

参考書の特徴

   手技が見やすさ          
   根拠がわかりやすさ   
   イメージしやすさ   
   実践向き   
   動画の豊富さ   

他の参考書との比較

  • 手技がイメージできるので学習しやすい
  • 動画・音声が豊富で実践に活かせる

どんな参考書にも少なからず足りない面がありますが、この本はあらゆる面で良書と言えます

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私も「新人の頃にこの本があればよかったのに」と心から思います

内容(一部抜粋)

身体計測

バイタルサイン

  • 体温、脈拍、血圧、呼吸

アセスメント

  • 頭頚部-呼吸器系-循環器系-腹部-乳房・腋窩-肛門・直腸・生殖器-脳神経系-筋・骨格系

動画・音声

  • バイタルサイン、呼吸系の観察とアセスメント、循環器系の観察とアセスメント、腹部の観察とアセスメント、脳神経の観察とアセスメント、筋骨格系のアセスメント(ROM,MMT)
  • 呼吸音と心音
  • ROM測定

フィジカルアセスメント・バイタルサインの学習について詳しく知りたい方は以下の記事も見てみてください

【回復期リハ看護】バイタルサイン・フィジカルアセスメントを現役看護師が解説

基礎看護技術についても見てみましょう

基礎看護技術

基礎看護技術の重要性

普段私達が行っている看護技術のほとんどが基礎看護技術です

つまり基礎看護技術ができると、看護技術のほとんどができるということです

どの病院でも新人技術チェックリストが配られていると思いますが、その中の「技術項目」が「基礎看護技術項目」です

基礎看護技術項目

環境の調整  寝衣交換法  食生活の援助  身体の清潔  排泄の援助  体位・安楽
移動の援助  身体各部の測定  バイタルサイン測定  感染予防
検査の介助  与薬  輸液と輸血  包帯法  吸入・吸引  罨法  救急時の看護
創傷管理 危篤時・死亡時の看護

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基礎看護技術を勉強する時に大切なことは根拠を知ることです。根拠がわかると患者さんに応じて「自信をもって」援助ができるようになります

基礎看護技術おすすめの参考書を紹介します

看護がみえる vol.1 基礎看護技術 メディックメディア

参考書の特徴

   手技が見やすさ           
   根拠がわかりやすさ   
   イメージしやすさ   
   実践向き   
   動画の有無   

他の参考書との比較

とくに以下の2つが特徴的です

  • イメージしやすく実践に使いやすい
  • 根拠が詳しくてわかり易い
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新人研修でも教材として使われている本なので根拠が詳しく、手技もわかりやすく解説されています

本の内容

①食事援助

②口腔ケア

③清潔ケア

④排泄ケア

⑤与薬

⑥罨法

⑦創傷管理

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基本的なADL援助が中心ですが、看護師として最もベースとなる技術と知識です

看護がみえるvol.2 臨床看護技術 メディックメディア

看護がみえるvol.2  臨床看護技術」は採血・注射・輸血・酸素・救急蘇生など医療処置項目がメインとなります

看護がみえる vol.1 基礎看護技術」と同じ出版社が出しているので、イメージしやすく、根拠も詳しくのっています

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例えばルート確保では

  • 「血管選びコツ」
  • 「針先を微妙に操作するコツ」

臨床で本当に役立つ内容が載っています

内容(一部抜粋)
  1. 採血 静脈血採血 血液培養検査 動脈血採血
  2. 注射 皮内注射 皮下注射 筋肉注射(三角筋/中殿筋)静脈注射
  3. 輸液 末梢静脈路確保 点滴静脈注射 ヘパリンロック/生食ロック 輸液ポンプ/シリンジポンプ 中心静脈路確保の介助
  4. 輸血 輸血の実施
  5. 血糖管理 インスリン注射 簡易血糖測定
  6. 吸引 口腔吸引 気管吸引(開放式/閉鎖式)
  7. 酸素療法 中央配管からの酸素吸入 酸素ボンベからの酸素吸入
  8. 栄養管理 経鼻経管栄養 胃瘻栄養
  9. 排泄ケア(侵襲を伴う技術) 導尿 浣腸・摘便
  10. 救急蘇生法 一次救命処置(BLS)

それでは解剖生理と病態生理についても見ていきましょう

解剖生理と病態生理

解剖生理と病態生理の重要性

解剖生理と病態生理は、あらゆる看護の基礎知識です

  • フィジカルアセスメント
  • 看護技術
  • 看護記録・看護過程の展開

解剖生理と病態生理がわかるメリット

  • アセスメントや記録のスピードが速くなるので業務を素早くできます
  • 医師への報告も、適切な内容・タイミングで伝えることができます
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自信を持って看護ができる」私自身はこれが一番のメリットだと思っています

おすすめの参考書は「病気がみえる シリーズ」です

看護師は本当に忙しいので、全身を勉強することは時間的に難しいと思います

回復期で扱う疾患は脳血管障害と整形疾患なので、まずは脳神経と整形外科の学習をしましょう

「病気がみえる シリーズ メディックメディア」

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私も「病気がみえるシリーズ」を使ってきました。看護で必要な知識を得るには十分な内容であり、解剖生理と病態生理の学習には鉄板の参考書だと思います。

参考書の特徴

   最新の情報            
   イメージのしやすさ   
   解剖生理の詳しさ   
   実践向き   
   看護の詳しさ   ×

メリット

  • 写真やイラストが豊富でイメージしやすい
  • 解剖生理を詳しく学ぶことができる
  • 「症状→検査→診断→治療」の流れがわかりやすい

デメリット

  • 看護が薄い

他の参考書と比較

  • イメージできるので学習しやすい
  • 内容量が豊富で臨床に使える知識を学べる
  • 定期的に改定しており、最新知識を学べる

解剖生理学の学習方法について詳しく知りたい方は以下の記事も見てみてください

【解剖生理学 おすすめ4冊】参考書の選び方を教育担当者が解説 2022年版

最後に薬の勉強についてお伝えします

薬の勉強の重要性

新人の最初の頃は薬を扱う機会は少ないですが、受け持ち人数が増えると扱う薬も増えていきます

またリーダーをとるようになると、病棟で扱うすべての内服や点滴の指示受けをするので、薬は看護師として必須の知識です

いっぺんに覚えるとなると大変なので、少しずつ勉強していくことをおすすめします

薬の知識があるとこんなことができるようになります…

  • 飲んでいる薬をみれば患者さんの疾患や症状がわかる
  • 処方をみれば医師の考えていることがわかる
  • 患者さんが状態変化した時に中止すべき薬がわかる
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最初からできる人はいません

少しずつ学んでいきましょう

薬がみえる メディックメディア

薬理学おすすめの参考書は「薬がみえる」です

メリット

  • イラストを多く使い見やすい
  • 基礎からわかりやすく理解しやすい
  • 根拠も詳しく学べる
  • 診療科ごとの疾患に合わせて学習ができる

デメリット

内容量はかなり多いですが、vol.1~3まで計3冊に分かれており、所属病棟に合わせて購入できます

回復期病棟では中枢神経系と体性神経・筋の疾患に加えて、既往に高血圧、糖尿病の患者さんが多いので循環器と糖脂質代謝を含むvol1とvol.2をおすすめします

vol.1 内容

  • 自律神経系に作用する薬
  • 体性神経系・筋の疾患と薬
  • 中枢神経系の疾患と薬
  • 循環器系の疾患と薬
  • 腎・泌尿器系の疾患と薬
  • 漢方薬

vol.2 内容

  • 糖・脂質代謝の疾患と薬
  • 骨・関節・カルシウム代謝の疾患と薬
  • 内分泌系の疾患と薬
  • 産婦人科系の疾患と薬
  • 免疫・炎症・アレルギー系の疾患と薬
  • 眼の疾患と薬
  • 耳鼻咽喉の疾患と薬
  • 皮膚の疾患と薬

今日の治療薬2022年 南江堂

薬の辞典としては「南江堂の今日の治療薬」が最もポピュラーです

多くの医師・薬剤師にも選ばれているだけあって、見やすく使いやすい本です

病棟にも置いてある所が多いですが、1冊手元にあると調べ物に便利です

薬の勉強方法について詳しく知りたい方は以下の記事も見てみてください

【回復期リハ看護 薬の勉強】おすすめ参考書を現役看護師が解説 

まとめ

今回紹介する参考書は回復期病棟の新人看護師の方が「イメージしやすく」「根拠を学べる」「実践に使える」ことを優先して選びました

毎日少しずつ勉強して実践に移す、という日々の努力が成長への一番の近道です

努力は裏切りません

必ず皆さんの成長につながります

皆さんが「自信をもって生き生きと看護ができる」ことを心より応援しています

【回復期病棟 おすすめの看護グッズ7選】新人看護師向けに現役看護師が解説も新人の皆さんの役に立つと思うので是非見てみてください

看護師の方に向けて誠意を持って書いていますが、個人的な体験と意見が含まれていることをご承知ください

最後まで読んでいただきありがとうございました

おとうさんナース

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