【看護師 体験談】夫婦の絆

回復期看護

現在、回復期病棟で勤務する現役看護師です

回復期リハビリテーション看護を専門にお伝えしています

これまで様々な病院の診療科で働いてきました

その中でも印象に残った場面を「看護師の体験談」としてお伝えしています

今回は回復期病棟での体験談です

体験談 夫婦の絆

今回は夫婦の絆に関するエピソードです

看護師になってから変化した考えの一つが

夫婦の絆は強い」ということです

今回は一組のエピソードをお伝えします

Aさんは60代の男性で入退院を繰り返していました

私が初めて会ったのは新人の頃でした

大手企業の幹部であったAさんは威厳があり、妻に「おい」と呼びつけ命令口調で用事を言いつけるようなところがありました

妻はAさんの顔色を伺いつつ、従っているといった印象でした

私達看護師にも、やや上から物を言ってくるといったところがありましたので、正直私はAさんに良い印象を抱いていませんでした

Aさんは入退院を繰り返すうちに徐々に身体機能も意識レベルも低下していきました

自分で起き上がることもできず、食事も妻に食べさせてもらっていました

言葉も発することもできなくなり、妻の全面的な介助の元で暮らしていました

入院後、妻はこれまで以上に献身的にAさんの側に寄り添っていました

疲れ切ったとか嫌そうな素ぶりは見えませんでした

むしろ妻の表情や態度からはAさんに対して、恋人に接している雰囲気を感じました

このことはAさん夫婦だけでなく、多くの夫婦から感じます

男性女性に関わらず、病気になった配偶者に語りかける姿や寄りそう姿は恋人同士の雰囲気を感じることが良くあります

それが40年50年と長く連れ添った夫婦であるため、とても暖かい気持ちになります

夫婦でいれば他人には到底思いもよらない歴史や葛藤があると思います

それを乗り越えて、再度恋人のように連れ添っている姿に心が温まります

もちろんいろんな夫婦がいるので一概には言えませんが、病気になった患者さんとその配偶者を何百組、何千組と見てきて夫婦の絆は想像していたより遥かに強いということを再認識したエピソードでした

あとがき

今回は「夫婦の絆」のエピソードを紹介しました

今回紹介する体験談は個人が特定できないよう一部脚色していますのでご了承ください

最後まで読んでいただきありがとうございました

おとうさんナース

回復期リハ看護のコツ

失語症の患者さんへ接し方

  • 敬意をもって接しましょう
  • 全失語で言語的なコミュニケーションが取れなくても、アイコンタクト・ボディーランゲージ、スキンシップなどあらゆる手段を通じて、患者さんを理解し伝えようとする姿勢を持ちましょう
<span class="fz-12px">お父さんナース</span>
お父さんナース

認知力や記憶力が低下していても感情は障害されません

最も大切なのは人としての敬意と愛情です

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