【回復期リハ看護】カロナールとロキソニンの使用方法を解説

回復期看護
おとうさんナース
おとうさんナース

カロナールとロキソニンの使用方法を解説します

  • 違いについて知りたい
  • 注意点や副作用についても知りたい

現在、回復期病棟で勤務する現役看護師です

回復期リハビリテーション看護を専門にお伝えしています

回復期病棟ではカロナールロキソニンをよく使用します

整形疾患患者さんは受傷部位の痛みに、脳血管障害の患者さんもリハビリにより筋肉系の炎症に対して、いずれも疼痛時薬として使用します

また発熱時の解熱剤としてもよく使用されますが、よく使用される薬だけに違いや注意点についても把握する必要があります

今回は「カロナールとロキソニンの使い方と注意点」をお伝えします

記事の内容

1.発熱時・疼痛時の使い方

2.カロナールの特徴と注意点

3.ロキソニンの特徴と注意点

記事の信頼性

20年目の現役看護師で回復期・急性期・慢性期での勤務経験があります

以下の経験を踏まえてお伝えします

回復期、救命救急センター、脳外科、消化器内科・外科、循環器内科、心臓血管外科、内分泌代謝内科、心療内科、血液内科

読者の方へのメッセージ

カロナールとロキソニンは痛み止めや発熱時に第一選択される薬剤なので、入院中の患者さんによく使われます

新人看護師の方向けに、できるだけ専門的な用語は使わず、わかりやすくお伝えしたいと思います

それでは詳しく見ていきましょう

発熱時・疼痛時の使い方

カロナール、ロキソニンどちらも

鎮痛作用と解熱作用があります

つまりどちらとも発熱時・疼痛時に使うことができます

しかし多くのケースでは

発熱時にはカロナールを使用することがほとんどです

疼痛時にはカロナールロキソニンどちらも使うことがあります

理由

ロキソニンが発熱時にほとんど処方されないのは

  • 15歳未満
  • 妊娠中・授乳中
  • インフルエンザ

に対して使えないなど、制限が多い薬だからだと考えられます

しかしロキソニンは鎮痛効果が高いため、鎮痛薬として処方されることは多くあります

以上のことから以下の使用方法を理解しておくとよいです

  • 解熱剤カロナール
  • 痛み止めロキソニンまたはカロナール
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おとうさんナース

解熱剤として使う時は、熱が上がりきってから使うことをおすすめします

ポイントしては熱が上がっている時は「悪寒」があります

震えが止まった頃に飲ませると効果的です

次にそれぞれの特徴と注意点をより詳しくみていきましょう

ロキソニンの特徴と注意点

ロキソニンの特徴

1.痛みを和らげる(カロナールより強い)

2.熱を下げる

3.胃への負担が大きい

  • ムコスタなど胃を保護する薬と一緒に飲む
  • 食後に飲むようにする

使用禁止

  • 消化性潰瘍
  • アスピリン喘息
  • 腎障害・肝障害等(とくに腎機能障害の方にリスクがあります
  • 15歳未満・妊娠・授乳中

より詳しいことを知りたい方は下記の添付文書を見てみてください

ロキソニン錠60mgの添付文書 – 医薬情報QLifePro

カロナールの特徴と注意点

カロナールの特徴

1.痛みを和らげる(ロキソニンよりはマイルド)

2.熱を下げる

3.ロキソニンに比べて胃への負担が少ない

  • 念のため食後に飲む

4.幼児小児にも使える

5.妊娠・授乳中は医師と相談

使用禁止

消化性潰瘍

  • 胃粘膜保護を妨げる作用があります

アスピリン喘息

重篤肝機能障害・重篤腎機能障害等

  • とくに肝機能障害の方にリスクがあります

より詳しいことを知りたい方は下記の添付文書を見てみてください

カロナール錠200 – 添付文書 | MEDLEY(メドレー)

まとめ

今回は「カロナールとロキソニンの使い方と注意点」についてお伝えしてきました

他にも「回復期病棟の新人看護師の皆さんの役に立つ」記事を紹介しているので興味のある方は見てみてください

疾患別の看護に関する記事

急変時の対応に関する記事

看護業務に関する記事

参考書・看護グッズに関する記事

新人看護師の方は初めてのことばかりで不安なこともあると思いますが、必ずできるようになるので少しずつ覚えて実施してみてください

皆さんの大切な体と心が健康で、楽しく働けるよう応援しています

最後まで読んで頂きありがとうございました

おとうさんナース

看護師の方に向けて誠意を持って書いていますが、あくまで一般的な対処方法をお伝えしています。個々のケースは主治医または薬剤師に確認をお願いします。

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