脳神経外科に興味がある方
- 脳神経外科看護の仕事内容を知りたい
- 脳神経外科看護のやりがいを知りたい
- 脳神経外科看護に必要な学習も知りたい
実際に勤務した経験を元に、脳神経外科看護についてお伝えしていきます
今回のテーマ
脳神経外科看護の「仕事内容」「やりがい」がわかる
記事の内容
１．脳神経外科病棟の特徴
- 患者さんの特徴
- 病棟の特徴
２．脳神経外科看護のやりがいと魅力
３．脳神経外科で働くデメリット
４．脳神経外科病棟の仕事内容
- 周手術期看護を学べる
- 急変対応を学べる
- 日常生活援助技術が身に付く
５．脳神経外科看護の体験談
記事の信頼性
これまでいろんな病院の急性期・慢性期・回復期で働いてきました
診療科は以下を経験していますので、その経験を踏まえてお伝えします
脳外科、循環器内科、心臓血管外科、消化器内科・外科、内分泌代謝内科、救命救急センター、心療内科、血液内科、回復期
読者の方へのメッセージ
脳神経外科看護は本当にやりがいがあります
特に新人看護師の方におすすめです
急性期の看護師として必要な知識・技術の多くを経験できます
脳外科看護の魅力や楽しさを、皆さんにお伝えできればと思っています
それでは詳しく見ていきましょう
脳神経外科病棟の特徴
まずは脳神経外科がどんなところか簡単にお伝えします
患者さんの特徴
主な疾患
- 脳血管障害（脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血等）
- 脳腫瘍（神経膠芽腫、髄膜種等）
- 頭部外傷（急性硬膜下血腫、急性硬膜外血種、脳挫傷等）
症状
- 麻痺
- 失語
- 構音障害
- 注意障害
- その他高次脳機能障害
麻痺や意識障害があるので、目を離せない患者さんが多いのも特徴です
病棟の特徴
病棟の特徴
- 生命に関わる疾患で、急変や医療処置が多い
- 手術、検査、処置など忙しい
- ADL介助が多い
治療
- 外科手術
- 放射線治療
- 化学療法
- 脳血管内治療
術後の管理やADL介助も多く忙しいですが「急性期の看護師として成長できる」病棟です
それでは脳神経外科看護のやりがいと魅力について見ていきましょう
脳神経外科看護のやりがいと魅力
脳神経外科看護のやりがいと魅力は
- 急性期看護（周手術期看護）を経験できる
- 日常生活援助が上達する
- 退院支援を学べる
急性期の看護師として成長できるのが一番の魅力です
また日常生活援助や退院支援も多いので、日々の看護で患者さんと家族の役に立っていると実感できることも脳外科看護の魅力であり、やりがいでもあります
どんな経験ができるか具体的に見てみましょう
急性期看護（周手術期看護）を学べる
脳外科で経験できる急性期看護５項目
１．外科的手術・血管内治療・内視鏡治療
２．呼吸・循環・意識など全身管理
３．ドレーン管理や多くの医療処置
４．放射線治療や化学療法
５．急変対応
脳神経外科は急性期看護（周手術期看護）を学ぶのに恵まれた環境です
日常生活援助を学べる
脳神経外科の患者さんは麻痺や意識障害がありADLが低下します
そのため食事・移乗などすべての日常生活援助において支援が必要になります
脳外科ほど日常生活援助を行う診療科はなく、ケアの技術も上達します
退院支援を学べる
脳神経外科のもう一つの魅力は退院支援を学べることです
脳外科の患者さんは麻痺や高次脳機能障害がありスムーズに自宅へ退院することが難しいケースが多くなります
そこで活躍するのが医療と生活の両面をサポートできる看護師になります
退院支援ができるようになると患者さんや家族から本当に信頼され、看護師としての幅も広がります
次にデメリットについても見ていきましょう
脳神経外科で働くデメリット
デメリットはとにかく忙しいことです
Ope出しから術後の管理、介助量も多く、不穏の患者さんがいるのでセンサーが鳴りっぱなし、おまけに急変も多いので本当に忙しいです
でもせっかく急性期を経験するなら
急性期看護（周手術期看護）
日常生活援助
退院支援
を一気に学ぶことができる脳外科病棟がおすすめです
また日々の看護で、患者さんの役に立っていると実感し、やりがいを感じながら働けることも大きなメリットです
それでは仕事内容も詳しく見ていきましょう
脳神経外科病棟の仕事内容
周手術期看護
脳神経外科領域の手術
- 開頭手術、脳血管内治療、尖頭術、内視鏡手術など様々な手術看護を経験できます
術後の管理
- 神経学的所見だけでなく、呼吸管理など全身管理を行います
- 脳室ドレーンといった特殊なドレーン管理もあります
- 命に関わるため細心の注意が必要です
放射線治療や化学療法
- 外科的手術だけでなく放射線療法や化学療法も行います
- 脳腫瘍に対して、全脳照射やテモダール（一般名：テモゾノミド）を投与します
- 施設によってはガンマナイフやノバリスといった特殊な放射線治療をおこなうところもあります
神経学的所見・呼吸・循環など全身管理の知識とフィジカルアセスメントの技術を学ぶことができます
急変対応を学べる
脳神経外科は急変が多いのも特徴です
術後出血、脳血管障害の再発、クモ膜下出血後のスパズム、全身痙攣など多くの急変を経験します
様々な急変を経験し学習することで、急性期看護師として自信がつきます
日常生活援助を学べる
脳神経外科の患者さんは麻痺や意識障害がありADLが低下します
そのため食事・移乗などすべての日常生活援助において支援が必要になります
脳外科ほど日常生活援助を行う診療科はなく、ケアの技術も上達します
脳外科看護で役立つ学習について興味のある方は以下の記事も見てみてください
最後に【脳外科看護師 体験談】を紹介します
脳外科看護の実際を知ることができるので是非見てみてください
看護の体験談
まとめ
今回は脳神経外科の「仕事内容」「やりがい」についてお伝えしてきました
脳神経外科は間違いなく「急性期の看護師として成長できる」病棟です
私自身も脳外科を経験したことで「急性期看護の楽しさ」を学べました
脳外科看護の「楽しさ」や「やりがい」が伝わっていると嬉しいです
最後まで読んでいただきありがとうございました
おとうさんナース
看護師の方に向けて誠意を持って書いていますが、個人的な体験と意見が含まれていることをご承知ください
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