【看護学生必見 回復期病棟実習】事前学習のコツを実習指導者が解説

看護学生

看護学生のみなさん こんにちは

回復期病棟で勤務する現役看護師です

看護学生の指導をしていると「ちょっとしたコツ」をつかんだ瞬間に実習がスムーズに、上手くいくようになることが多くあります

今回は実習指導者としての経験から

回復期実習における「事前学習のコツ」を解説します

記事の内容

実習指導者がすすめる事前学習

1.脳血管障害の学習ポイント

2.整形外科疾患の学習ポイント

3.看護技術

記事の信頼度

20年目の現役看護師で、回復期・急性期・慢性期で実習指導の経験があります

以下の診療科の経験を踏まえてお伝えします

経験している診療科

回復期、救命救急センター、脳外科、循環器内科、心臓血管外科、消化器内科・外科、内分泌代謝内科、心療内科、血液内科

読者の方へのメッセージ

実習には「ちょっとしたコツ」があります

今回は実習の中でも「事前学習のコツ」についてお伝えしようと思います

実習のコツ」を知り、経験することで必ず成長します

きっと素敵な看護師になると思うので頑張ってください

この記事の目標

「回復期実習の事前学習のコツがわかる」です

それでは詳しく見ていきましょう

実習指導者がすすめる事前学習

回復期で取り扱う領域は2つです

1.脳血管障害

  • 脳梗塞
  • 脳出血
  • クモ膜下出血

2.整形外科

  • 骨折(下肢や骨盤の骨折が多い)
  • 変形性股関節症

それでは学習ポイントについて見ていきましょう

事前学習の学習ポイント

まずは実習要項または担当教員に確認しましょう

看護実習は事前に学校と病院側で打ち合わせを行います

打ち合わせでは、「どんな疾患を受け持ち」「どんな学習をすればよいか」について話し合います

学習する内容は、授業で習った解剖生理と病態生理の見直しで大丈夫です

<span class="fz-12px">おとうさんナース</span>
おとうさんナース

看護学生の方がわからないのは当り前です

完璧は求めていません

「この学生は勉強をやってきてるな」と思える程度の学習をすればOKです

指導者にそう思わせると

「わからないことは教えてあげよう」

という気持ちを引き出すことができます

正しくアピールして支援してもらいましょう

裏技編

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おとうさんナース

実習やレポートが重なったりして、時間が取れない時は、授業で使ったノートを持っていきましょう

実習指導者からわからないことを聞かれたときは、そのノートを開いて答えましょう

そうすると「この学生はちゃんと勉強してきてるな。」と思ってもらえます

ステップアップ編として学校で習う以外とも紹介しておきます

興味のある方は見てみてください

事前学習ステップアップ編

脳血管障害

脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血の看護を理解するためには以下の3つが必用です

  1. 解剖生理・病態生理
  2. フィジカルアセスメント
  3. 高次脳機能障害

まずは解剖生理と病態生理について見ていきましょう

解剖生理と病態生理

疾患を理解する基本は解剖生理病態生理です

脳梗塞脳出血・クモ膜下出血など脳血管疾患を理解するためには脳の解剖生理と病態生理の学習はどうしても必要です

解剖生理で押さえる内容

  • 脳の各領域と役割
  • 脳動脈系と灌流領域
  • 脳脊髄液
  • 静脈系
  • 脳神経12対
  • 自律神経系
<span class="fz-12px">おとうさんナース</span>
おとうさんナース

覚えるコツは絵で描けるようになることです

絵で覚えると忘れにくく、CTやMRI画像もわかるようになります

次にフィジカルアセスメントについてもみていきましょう

フィジカルアセスメント

脳血管障害の患者さんの看護にはJCS・MMT・瞳孔など神経学的所見のフィジカルアセスメントの知識や技術が必要です

また排便コントロールも行う必要もあることから腹部のフィジカルアセスメントや嚥下障害の患者さんが多いため、呼吸のフィジカルアセスメントも学習していきましょう

フィジカルアセスメントで押さえる内容

  • JCSやGCS
  • MMTやBr’sstage
  • 瞳孔の観察
  • 呼吸
  • 腹部
<span class="fz-12px">おとうさんナース</span>
おとうさんナース

看護学生の方にとってフィジカルアセスメントは難しいので、臨床で実習指導者や看護師がを行う場面を見ることから学ぶと良いと思います

最後に高次脳機能障害についても見ていきましょう

高次脳機能障害

脳血管障害の患者さんを理解するために高次脳機能障害を学習することはとても重要です

高次脳機能障害で押さえる内容

  • 失語
  • 前頭葉症状
  • 失認
  • 失行
  • 記憶障害
  • 注意障害
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おとうさんナース

高次脳機能障害を学ぶと脳血管障害の患者さんの行動を予測できるようになるので、安全を守れるようにもなります

高次脳機能障害を学べる教科書や参考書はほとんどないので、おすすめの参考書を紹介します

とくに回復期や脳外科・脳神経内科などに興味のある方はぜひ見てみてください

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おとうさんナース

高次脳機能障害の参考書は学問的過ぎたり、わかりにくい本が多いですが、「この本はとてもわかりやすく」「実践に活かせる」おすすめの1冊です

次に整形外科疾患についてもみていきましょう

整形外科疾患の学習ポイント

回復期の整形外科疾患の患者さんの特徴

1.下肢の骨折(大腿骨頸部骨折・転子部骨折が多い)

2.変形性股関節症の術後

解剖生理・病態生理

解剖生理・病態生理は看護を行う上で必須です

解剖生理・病態生理で押さえる内容

  • 下肢の解剖生理
  • 股関節周囲の解剖生理
  • 大腿骨頸部骨折・転子部骨折
  • 下腿・足部の骨折
  • 変形性股関節症

最後に看護技術についても確認しておきましょう

看護技術の確認

手浴・足浴だけでなく回復期病棟に合わせて見直しをしておきましょう

【脳血管障害や整形外科疾患に共通の技術】

車椅子の移乗・移動、シャワー浴、陰部洗浄、おむつ交換、体位変換

※とくに麻痺や骨折のある患者さんを想定しましょう

<span class="fz-12px">おとうさんナース</span>
おとうさんナース

実習指導者が最も気にするのは安全です

安全に行うことも確認しておきましょう

まとめ

今回は「回復期実習の事前学習」についてお伝えしました

今後も「回復期病棟で実習する看護学生の皆さんの役に立つ」記事を紹介していくので興味のある方は見てみてください

「回復期実習のコツ」に関する記事

参考書・看護グッズに関する記事

実習が上手くいかない時に読んで欲しい記事

①実習が上手くいく考え方(上手くいった具体例あり)

【看護学生必見】実習が上手くいく学生の特徴

②看護実習が難しい理由

【実習アドバイス】実習がうまくいかない理由を実習指導者が解説します

③多くの実習指導者が考えていること

【実習アドバイス】指導者が看護学生に求めること3選

私も20年近く前は看護学生でした

実習は苦手というより、むしろ嫌いでした

実習の雰囲気も嫌いで教員も、指導者も、病棟のスタッフも怖かった印象しかありません

患者さんに対しても、いつもビクビクしていました

そんな実習が苦手な私でも看護師を続けることができています

できる範囲でよいので少しずつ頑張ってください

きっとうまくいきます応援しています

最後まで読んで頂きありがとうございます

おとうさんナース

看護学生の方に向けて誠意を持って書いていますが、個人的な体験と意見が含まれていることをご承知ください

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