【回復期リハ看護は退院支援!】看護の役割について現役看護師が解説

回復期看護
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おとうさんナース

退院支援について解説します

  • 自宅退院するためにどのように支援するかわからない方
  • 本気で看護をしたい方

現在、回復期病棟で勤務する現役看護師です

回復期リハビリテーション看護を専門にお伝えしています

今回は退院支援のテーマでお伝えします

退院支援という言葉は知っていると思いますが、具体的にどんなことをするかイメージが付きにくいと思います

結論から言うと…

  • 退院支援を行うことは「患者さんの人生を支援する」ことである

とても大げさなように聞こえますが

不安にならなくても大丈夫です

回復期リハビリテーションの特徴は多職種連携です

病棟・主治医・MSW・リハビリ技師みんなで患者さんを支えていきましょう

ではどのように「患者さんの人生を支援する」か詳しくみていきましょう

看護師が活躍する退院支援を学ぼう

退院支援の意味

回復期病棟の患者さんは脳血管障害整形外科疾患です

脳血管障害であれば麻痺や高次脳機能障害といった症状が残ることが多くあります

整形外科疾患も人工骨頭置換後は生活が制限される場合があります

多くの患者さんは退院後は症状を抱えながら、それぞれの生活の場に戻っていくのが現実です

また回復期病棟の患者さんは生活習慣病を伴っている場合が多く

  • 「脳出血再発リスクがあるため血圧管理の必用がある」
  • 「高齢者単身生活だけど糖尿病のため食事制限やインスリンの必要がある」

といった医療と生活の両面からの支援が必要な患者さんは多くいます

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患者さんを取り巻く医療スタッフはたくさんいますが、退院後の「医療と生活の両面」を支援できるのは看護師だけです

ほとんどの医師は治療が終われば、退院後の患者さんの生活に興味がありません

MSWも退院後の生活の支援はできますが、医療については専門外です

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「医療と生活の両面」を支えることは本当に患者さんの役に立つので、看護師としても「やりがい」を感じることができます

退院支援とは

「これからの退院支援・退院調整  宇都宮宏子・三輪恭子編 」によると退院支援は以下のように説明されています

患者・家族が病気や障害を理解し、退院後も継続が必要な医療や看護を受けながらどこで療養するのか、どのような生活を送るかを自己決定するための支援

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退院支援は「退院後の生活をイメージして、患者さんが希望する生活が送れるように自己決定を支援すること」と言い換えることができます

    

退院支援の方法  

ではここからは退院支援の手順についてお伝えします

情報収集

  • 病状・身体面(病状・治療方針、ADL、認知症等)
  • 社会的側面(キーパーソン、介護者、住宅環境、経済的問題)
  • 精神的側面(「患者と家族の意向と病状の理解と受け入れ」等)

※精神的側面の「患者と家族の意向と病状の理解と受け入れ」は退院支援だけでなく治療上も重要ですので確認していきましょう。

課題を把握する

  • 生活上の課題(食事、排せつ、移動、住環境、介護力等)
  • 医療上の課題(内服管理、食事制限、問題となる既往:糖尿病、心不全等)
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ポイントは患者さんは退院したら何が困るかなとイメージしてみることです

患者と家族の思いや考えを確認する

  • 退院後にどのような生活を送りたいか
  • 治療に期待していることは何か
  • どういう状態になったら退院したいか
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大切なことは患者さんの思いや考えを引き出すことです

思いや考えを引き出せたら、それをどうしたら実現できるか看護計画を考えましょう

看護計画立案

具体的な支援 5W1Hで記載する

ポイントは計画や目標を患者さんや家族との共有

「なんだかよくわからないけど看護師さんが言うからやってみた」では意味はありません

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必ず計画や目標を患者さんや家族と共有していきましょう

重要なことは多職種連携の活用

医療に関することは医師の視点、ADLアップに関してはリハビリ技師の視点、介護・福祉サービスはMSWの情報など病院には各専門家がいるので積極的に活用していきましょう

最後に退院支援おすすめの参考書を紹介します

これからの退院支援・退院調整 日本看護協会出版

メリット

  • 退院支援・退院調整の基本がわかりやすい
  • 退院支援の具体的な方法がわかる
  • 入院から退院までの支援の流れがわかる

デメリット

  • 最新の診療報酬改定には対応していない

他の参考書との比較

  • 2011年出版の本ですが、具体的な退院支援の方法は変化ありません
  • どの本より具体的にわかりやすく退院支援の方法を解説しています

まとめ

毎日の忙しい業務の中で、ゆっくり患者さんや家族の思いを引き出す時間なんてない、というのが現状ではないでしょうか

ただもし一瞬

  • この患者さんは自宅に帰ったら薬はどうやって管理するの?
  • 歩行もままならない状況で老々介護だけど本当に大丈夫なの?

と頭をよぎった時はあなたの出番です

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おとうさんナース

まずはイメージしてみてください。

この患者さんと家族が病気を抱えながら生活できるかなと

あとは病棟・主治医・MSW・リハビリ技師などを巻き込んでいきましょう

大丈夫です 患者さんを主語にすれば、みんな動いてくれます

それが医療職の良いところだと信じています

みなさんの活躍を応援しています

おとうさんナース

看護師の方に向けて誠意を持って書いていますが、個人的な体験と意見が含まれていることをご承知ください

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