消化器に配属された看護師の方で
- 消化器のドレーン管理に強くなりたい
- 内視鏡を勉強したい
- おすすめの参考書を知りたい
そういった方に向けて消化器の経験をもとに
「消化器看護おすすめの参考書と参考書の選び方」について紹介したいと思います
記事の内容
1.参考書の選び方
2.「解剖生理・病態生理」おすすめ参考書
- 「病気がみえる 消化器」
3.「消化器看護」おすすめ参考書
- 「消化器ナーシング」その中でもおすすめの2冊を紹介
記事の信頼性
消化器で勤務経験がある看護師歴20年の現役看護師です
これまで消化器・脳外科・循環器・内分泌代謝内科等で働いてきました
読者の方へのメッセージ
消化器は点滴、術後の管理、内視鏡など忙しい毎日です
急変や不穏の患者さんも多く本当に大変だと思います
最初は大変ですが、一つずつ覚えていけば大丈夫です
消化器で得る知識・技術・経験は「看護師として一生ものの財産」です
この記事の目標
消化器看護師として「自信をもって働くことができる」です
それでは詳しく見ていきましょう
消化器 参考書の選び方
消化器の参考書は2つに分けて選びましょう
- 解剖生理・病態生理
- 看護
本来は1冊ですべてを学べる参考書があればよいのですが、どれかが足りないのが現状です
そのため「解剖生理・病態生理」と「看護」に分けて学習するのが効率的です
まず最初に「解剖生理・病態生理」の参考書を紹介します
「消化器 解剖生理・病態生理」おすすめの参考書
「病気がみえる 消化器」がおすすめです
病気がみえる 消化器 メディックメディア
最新の情報 | ◎ |
イメージのしやすさ | ◎ |
解剖生理の詳しさ | ◎ |
実践向き | 〇 |
看護を学ぶ | × |
メリット
- 写真やイラストが豊富でイメージしやすい
- 急性期の消化器病棟にも十分に対応できる内容
- 「症状→検査→診断→治療」の流れが理解しやすい
デメリット
- 看護が薄い
他の参考書との比較
- 解剖生理と病態生理の学びに最適
- 定期的に改定しており最新の知識を学べる
- 医師が使う略語や英語に対応している
消化器看護師として以下の理由で解剖生理と病態生理の学習はどうしても必要です
1.早期に急変に気付く
2.疾患や患者さんを理解する
3.術後管理には必須の知識
「病気がみえるシリーズ」は解剖生理と病態生理を「効率的に」「わかりやすく」学べるので活用していきましょう
次に「消化器看護」の参考書を紹介します
「消化器看護」おすすめ参考書
消化器看護は「消化器ナーシング」がおすすめです
消化器ナーシング メディカ出版
最新の情報 | ◎ |
イメージのしやすさ | ◎ |
解剖生理の詳しさ | 〇 |
実践向き | ◎ |
看護を学ぶ | ◎ |
メリット
- 画像や写真が多く使用されており、「術後管理がイメージ」できる
- 消化器領域の急変対応、術式に応じた「観察項目とDrコールの基準」がわかる
- 看護のコツやコミュニケーションの取り方など「消化器看護」を学べる
デメリット
- 年間を通して消化器領域全体を学ぶため、タイムリーには学べない
他の参考書との比較
- 毎月発行で最新の医療や看護を学ぶことができる
- 一般的な参考書では載っていない専門的な詳しい写真が多く使用されている
消化器ナーシングは1冊からも購入できます
今回はここ最近で特におすすめの2冊を紹介します
「消化器内視鏡介助&看護パーフェクトBOOK」消化器ナーシング2021年秋季増刊号 メディカ出版
この本の特徴
- 内視鏡の器具や解剖生理などの基礎的な内容がわかりやすい
- 内視鏡の処置前・中・後の看護ケア、合併症の対応までわかり易い
- 写真やイラストを使用し、イメージしやすい
内視鏡の看護についてはこの本があれば十分と言える一冊です
目次(内容を一部抜粋)
part1 内視鏡の基本
❶内視鏡検査・治療とは❷内視鏡室のレイアウト❸内視鏡に必要な消化器解剖❹内視鏡の適応疾患
Part2 内視鏡の器械・器具
❶内視鏡装置・スコープ❷内視鏡の洗浄
part3 内視鏡にまつわる薬剤
❶前処置薬❷治療薬❸休止薬
part4 内視鏡の準備と介助の流れ
❶経路別の流れ❷検査・治療の準備と管理
part5 処置ごとの介助とケア
❶検査❷上部・下部消化管治療❸胆膵治療
part6 内視鏡によるトラブル・偶発症とケア
❶検査前のトラブル❷前処置でのトラブル❸内視鏡中のトラブル❹内視鏡後のトラブル
「まるごと消化器ドレーン・チューブ管理」消化器ナーシング2021年春季増刊号 メディカ出版
この本の特徴
- 術式別にドレーンの目的・挿入・留置・固定・管理方法が一つ一つ丁寧に説明されている
- イラストや写真を使用してわかりやすい
- 排液の見方についても観察ポイントやトラブル時の対応がわかりやすい
消化器ドレーンについて基本からわかりやすく学べるので、新人の方や異動の方におすすめの一冊です
目次(内容を一部抜粋)
- 第1章 消化器領域でみるドレーン・チューブのきほん
- 第2章 術後ドレーンのきほん(留置部位・術式・ケア)
- 第3章 内科的治療チューブのきほん(目的・留置法・ケア)
- 第4章 排液からわかる合併症と正常・異常のみかた
- 第5章 ドレーン・チューブ周辺の管理とトラブル対応
- 第6章 ドレーン・チューブにまつわるケアのQ&A
おすすめの学習方法
勉強を続けるコツ
勉強を続けるコツは一度にたくさんの勉強をしないことです
もう少しやりたいなというところで終えるのがコツです
なぜなら継続が最も大切なことだからです
看護師人生は受験と違って1年や2年で終わるのではなく何十年も続きます
毎日コツコツ少しだけがポイントです
具体的には毎日30分、多くても1時間以内、難しいときは15分でも机に座って参考書や病棟の資料を開いてみてください
まとめ
消化器はがん患者さんも多く、亡くなる方も多いので、きついと感じることもあると思います
食事や排泄など人として根源に関わる領域ですので看護師が必要とされる場面も多くあります
皆さんの努力が役に立つときが必ずきます
一緒に頑張っていきましょう
最後まで読んで頂きありがとうございました
おとうさんナース
不明な点や質問がありましたらお気軽にお問い合わせください
看護師の方に向けて誠意を持って書いていますが、個人的な体験と意見が含まれていることをご承知ください
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